乾癬について*

乾癬とは慢性的に炎症を繰り返す皮膚疾患で、皮膚が赤く盛り上がり、表面がかさかさとして、ウロコのようにポロポロと剥がれ落ちるのが特徴です。乾癬には症状により大きく5種類に分類されていますが最も多いのは「尋常性乾癬」です。症状としてはかゆみを伴うことも多く、悪化すると、爪が変形や関節の痛み・変形(乾癬性関節炎)が引き起こされる場合があります。頭、ひじ、ひざ、臀部、腰回りなど、擦れやすく刺激をうけやすい部位に出やすいのが特徴ですが、その他の部位にも発症する可能性があります。掻いたり擦ったりすると正常な皮膚に広がることもありますが、他人にうつることはありません。
乾癬の治療法としては大きく分けて外用療法・内服療法・光線(紫外線)療法・生物学的製剤の4種類あり、症状や程度によって併用したりして患者さんにとってより良い方法を選択していきます。

紫外線療法について

ナローバンドUVBは、中波長紫外線(UVB)の中の非常に波長の狭い波長の紫外線で難治性の皮膚疾患に有効と言われています。紫外線は波長の長いほうから順にA・ひやけB・Cの3種類に分類されていますが、この治療ではUVBの中でも狭い範囲の紫外線を用いて治療を行います。皮膚の赤みやヤケドが起こりやすい波長の部分をカットし副作用が軽減されており効果的に病変部に照射することが可能です。

エキシマライト療法

エキシマライト療法とは波長308nm中波長紫外線を患部にスポット照射して治療する方法で従来の紫外線療法に比して輝度が高くより短い治療時間で効果が得られる光線療法です。病変面積が限局している場合や他治療に抵抗性の際に使用します。

尋常性乾癬 アトピー性皮膚炎 尋常性白斑 掌蹠膿疱症 円形脱毛症といった疾患に保険治療が可能です。

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